本文へスキップ

食用油の種類・使い方から保存方法までわかりやすく解説した専門サイト|メディカルアーカイブ

> 食用油の役割

調理における食用油の役割
知っておくべき7つのポイント


 食用油の役割を考えることってなかなかありませんが、改めて食用油の役割を考えてみると、私たちの食生活には欠かせないものであることがよくわかります。食用油が私たちの食生活の中でどのような役割を果たしているのか理解しておきましょう。

<この記事の著者> かえる先生
 世の中にたくさんある食用油の種類や特徴、使い方、調理方法などをわかりやすく解説し、食用油のおいしさ、大切さを伝えていきます。

目次


食用油の役割はたくさんある


 食用油の役割と聞くと、やはり揚げ物や炒め物に欠かせないものというイメージがあります。衣をサクッと揚げるため、フライパンに焦げ付かないようにするため、など。

 しかし、食用油の役割はこれだけではありません。食用油は食品の加工・調理においてなくてはならないものであり、使用方法や役割は驚くほどたくさん存在します。

 普段何気なく使っている食用油について、どんな役割が存在するのか再確認してみましょう。


揚げ物


 揚げ物のする際の油の役割は、熱を伝える働きです。油は水と違って200℃以上の高温に過熱することができるため、食品の水分を一気に蒸発させて短時間で調理する事ができます。

 また天ぷらの衣のように多孔質で食感のよい食品に仕上げることもできます。揚げ物は熱を直接伝える事ができるため、最短時間で加熱調理できる方法といえます。

炒め物


 炒め物での油の役割は、油が薄くて耐熱性のある膜を作り材料がこげつくのを防ぐ働きをします。また油の持つ風味を料理に与えて香りや色をつけることができ、旨味を増す事もできます。

焼く


 ステーキを焼いたり、お好み焼きを焼いたりする際には油は欠かせません。この場合の役割は主にこげつきを防ぎ、剥がれやすくすることです。グラタン皿やケーキの型にサラダ油やバターを塗るのも同じ役割といえます。

風味をつける


 調味料としてつかう風味油には2種類あります。ひとつはオリーブ油やごま油など、油の原料から出た風味をもつ油です。もうひとつはラー油やネギ油など香りのある野菜を油に入れ100℃くらいで加熱して香りを油に移したものです。これらの風味油は料理の味を引き立てる役割をもっています。

生で使う


 サラダに油と酢を混ぜてかけて使う事もあります。いわゆるドレッシングでこの場合油は調味料として使われます。逆に香りの強い野菜(タマネギ、ピーマンなど)にかけることで、刺激をマスクしマイルドに仕上げる事もできます。マヨネーズもこの使用法の仲間といえます。

和える


 パスタをゆでた後そのまま放置しておくと麺同士がくっついてしまうことがあります。この場合、ゆでている時に油をたらすか、ゆで上がってから油を少量かけて和えておくと麺同士がくっつくことが防げます。また全体につやと風味を与える事もできます。

保存性を上げる


 ポテトチップスや揚げあられなど、油で揚げて水分が少なくなったものはカビが生えにくく長期保存できるようになります。また風味の変化が少ないのも特徴です。

 またシーチキンなど水分が蒸発するのを防いだり空気に触れるのを防ぐ事で保存性を持たせることもできます。さらに油が食材に染み込む事で口当たりが良くおいしく食べる事もできます。



食用油の関連記事

食用油の種類一覧
食用油とは
食用油の役割
油は何回使える?
いたんだ油の見分け方
食用油の保存方法
油とビタミンの関係
酸化に強い油を選ぼう
廃食用油のリサイクル
揚げ物のコツ
炒め物のコツ