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食用油とビタミン摂取の関係


 食用油を摂取する事がビタミン摂取に大きく関わっていた事をご存知でしょうか?油はどうしても生活習慣病の問題から悪者に考えられがちですが、油を摂取しないと生命活動に必要なビタミン摂取に影響が出てしまいます。食用油のビタミン摂取に関わる主な役割としては以下のようなものがあります。

<この記事の著者> かえる先生
 世の中にたくさんある食用油の種類や特徴、使い方、調理方法などをわかりやすく解説し、食用油のおいしさ、大切さを伝えていきます。

目次


ビタミンの吸収を助ける


 ビタミンといってもビタミンA、B1、B2、C、D、E、Kなど様々なビタミンがあります。それぞれ体内で必要な働きがあり我々は野菜などの食品から摂取しているわけですが、ビタミンには水に溶けるもの(水溶性)と油に溶けるもの(脂溶性)のものがあります。

 水溶性ビタミンとしてはビタミンB、Cなどがあり、これは通常の食事で必ず水分を取るので問題なく吸収されます。しかしながらビタミンA、D、E、Kなどの脂溶性ビタミンは油に溶けて吸収されるため、溶ける油が少ないと吸収されにくくなります。よって脂溶性ビタミンを効率よく摂取したい場合は、炒めたり揚げたりして油と一緒に摂るようにすると効率よく摂取する事ができます。


ビタミンEの供給


 植物油はビタミンEの重要な供給源であり、日本人の場合約30%を植物油から摂取していると言われています。ビタミンEには強力な抗酸化力があり、体内の過酸化脂質の生成を抑える事で動脈硬化や脳梗塞などの生活習慣病や老化を防ぐ働きがあります。


体内のビタミンを節約する


 体内で糖質をエネルギーにするにはたくさんのビタミンB群を必要とします。かつて日本人は精米した米中心の食生活だったのでビタミンB1が不足し、多くの人が脚気になっていました。エネルギー源を米などの糖質だけに頼らず脂肪からもエネルギー摂取する事で、ビタミンB1やB6の消費を節約する事ができます。また油料理は短時間で加熱料理することができるので、熱で壊れやすいビタミンCの損失を抑える事もできます。



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