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キャノーラ油とはどんな油?
知っておきたい特徴と使い方


 キャノーラ油はいわゆる菜種油であり、品種改良されたキャノーラ品種の菜種から採られた油です。日本では大変馴染みのある食用油であり、揚げ物や炒め物など、加熱調理に大活躍しています。キャノーラ油がどのような油なのか、ぜひとも知っておきましょう。

<この記事の著者> かえる先生
 世の中にたくさんある食用油の種類や特徴、使い方、調理方法などをわかりやすく解説し、食用油のおいしさ、大切さを伝えていきます。

目次


キャノーラ油はどんな油なの?


 キャノーラ油はいわゆる菜種油であり、このことは意外と知られていません。どうして菜種油とキャノーラ油を区別しているかというと、キャノーラ油はカナダ産菜種の新品種である、エルカ酸(エルシン酸)を含まないキャノーラ品種からつくられた油であるためです。

 広い定義では菜種油に分類されますが、厳密には異なる油であることから、日本では菜種油とキャノーラ油として区別した名前が付けられています。

 「キャノーラ」という菜種品種の名前には「カナダ産の油」という意味が含まれています。「CANADA」+「OIL」を組み合わせて作られたというエピソードが有名ですが、厳密には「OIL」ではなく、「Oil Low Acid(酸が少ない油)」を略した「OLA」を組み合わせて「キャノーラ」と命名されたと言われています。

 以前の菜種油にはエルカ酸と呼ばれる体に有害な物質が含まれており、アメリカでは菜種油が禁止されていました。そこで、主要生産国であるカナダで品種改良が行われ、エルカ酸が含まれないキャノーラ品種が開発され、キャノーラ油が世界中に普及するようになりました。

 なお、現在ではカナダ以外でもキャノーラ品種が栽培されており、「キャノーラ油=カナダ産」という訳ではありません。また、日本で流通している国産の菜種油はエルカ酸を含まない菜種品種から搾油されており、そのまま菜種油として流通しています。

和名 キャノーラ油
英名 Canola Oil
科名 アブラナ科
原料部位 種子
保存法 常温、暗所
調理方法 生食、加熱


キャノーラ油の特徴

 キャノーラ油は風味がよくてクセがなく、加熱に強いという特徴があります。健康面で考えると。キャノーラ油にはオレイン酸が豊富に含まれています。

 含まれているオレイン酸を脂肪酸組成で見ると、キャノーラ油では60%を超えており、オリーブオイルに次ぐ多さとなっています。次いで、リノール酸が19%、リノレン酸が9%程度となっています。

キャノーラ油の使い方

 キャノーラ油は熱に強い性質があるため、揚げ物や炒め物などの加熱調理に幅広く使うことができます。また、香りにクセがないため、揚げ物や炒め物、焼き菓子に使用しても料理に香りがつくこともありません。

 また、キャノーラ油は生食することもできるため、サラダ油と同様、ドレッシングなどの原料にも使えます。



食用油の種類一覧(あいうえお順)

アボカドオイル
亜麻仁油(フラックスシードオイル)
アーモンドオイル
アルガンオイル
ウォールナッツオイル
えごま油
オリーブオイル
かやの実油
からし油(マスタードシードオイル)
グレープシードオイル(ぶどう油)
健康オイル
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米ぬか油
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大豆油
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パンプキンシードオイル
ピーナッツオイル(落花生油)
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ベニバナ油(サフラワー油)
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