亜麻仁油は亜麻の種子から抽出した油であり、α-リノレン酸が豊富に含まれていることで注目を集める食用油です。酸化に弱いという亜麻仁油の特徴を理解し、上手に活用してみましょう。
亜麻仁油とは、亜麻と呼ばれる植物の種子からとった油のことで、フラックスシードオイルとも呼ばれています。亜麻の種子は、日本では食用としてはあまり馴染みがないものですが、カナダなどでは健康食品としてパンに混ぜて使ったりしています。
亜麻はアマ科の一年草であり、東南アジアが原産の植物ですが、世界各地で栽培されています。茎の繊維は「麻」として衣類などの原料に用いられています。種子は長さ約5mmで、油分は約40%含まれています。
亜麻の種子を圧搾したのち、溶媒で抽出すると亜麻仁油が得られます。黄色みがかった色をしており、空気に触れると固まる性質があり、乾性油と呼ばれています。
その特性を活かして、食用のほか、木製品や革製品の仕上げ、塗料の原料として用いられています。
和名 | 亜麻仁油 |
英名 | Flaxseed Oil |
科名 | アマ科 |
原料部位 | 種子 |
保存法 | 酸化しやすいので、直射日光を避けた冷暗所で保存し、なるべく早く使い切る |
調理方法 | 生食、ドレッシング |
亜麻仁油には体内でつくることのできないオメガ3脂肪酸の1つであるα-リノレン酸など、不飽和脂肪酸が多く含まれており、健康効果が期待されています。
その一方で、亜麻仁油は非常に酸化しやすいという特徴があり、光や空気、湿度、熱などさまざまな要因で酸化が進みます。
油が酸化すると過酸化脂質と呼ばれる、体内に悪影響を及ぼす物質が生成されるため、加熱調理は厳禁です。
亜麻仁油は加熱すると非常に酸化しやすいという特徴があり、焼く、揚げる、炒めるなどの調理に用いることはできません。そのため、亜麻仁油は生食することが原則となります。
健康目的のためにそのままスプーンで飲むこともできますが、普段の料理にスプーン1杯をかけてみる、マリネやカルパッチョに用いる、ドレッシングにするのもおすすめです。
開封後は速やかに使用することを心掛け、残った場合は日の当たらない冷暗所に保管し、一カ月以内を目安に使い切るようにしましょう。
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