マスタードオイルは香辛料として有名なカラシの種子から採った油です。カラシ特有のピリッとした香りが特徴ですが、油自体に辛みはありません。日本ではあまり馴染みのないマスタードオイルですが、どのような油なのか知っておきましょう。
マスタードオイルとは、アブラナ科アブラナ属のカラシナという植物(シロガラシ、クロガラシ)の種子(マスタードシード)から搾油した油です。
このカラシナの種子を粉末にして、水で練ったものがカラシであり、マスタードオイルにはカラシ特有の香りがあります。ただし、油自体には辛みはありません。
マスタードオイルは日本ではあまり見かけませんが、産地となるインドでは一般的な食用油として、そのスパイシーな香りがエスニック料理に使われています。
このマスタードシードには油分が約30%含まれており、作り方は種子を絞って抽出する方法と、種子を挽いて水と混ぜてから蒸留する方法があります。前者は食用油に用いられ、後者はアロマオイルなどの精油に用いられます。
和名 | カラシ油 |
英名 | Mustard Oil |
科名 | アブラナ科 |
原料部位 | 種子 |
保存法 | 冷暗所 |
調理方法 | 生食、加熱 |
マスタードオイルの見た目は一般的な油と変わりありませんが、カラシ特有の刺激のある香りが特徴です。マスタードオイルの特徴的な辛みは、アリルイソチオシアネートと呼ばれる物質によるものです。
リノール酸やオレイン酸が多く含まれていますが、脂肪酸中にエルカ酸が50%ほど含まれているのが特徴といえます。また、マスタードオイルは酸化しにくいとされています。
マスタードオイルは、インドやパキスタン、バングラディシュ、ネパールのほか、東南アジアなどの伝統料理で古くから用いられてきた油です。
香辛料のような刺激のある油は料理に重宝されますが、石鹸の原料にも使われるほか、蒸留して作られた精油はマッサージオイルとしてもよく用いられています。
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