月見草油は北アメリカ原産の月見草の種子から採った油であり、リノール酸が豊富に含まれているほか、γ-リノレン酸を含んでいるのが特徴です。非常に酸化しやすいので、生食で利用するのがお勧めです。月見草油がどのような油なのか、ぜひとも知っておきましょう。
月見草油とは、月見草の種子から採った油のことです。そもそも月見草とは、アカバナ科マツヨイグサ属の1〜2年草であり、道端や荒れ地に生える雑草です。
月見草と聞くと非常に風情があり、日本古来の植物を連想しますが、実際は北アメリカ原産の外来種であり、イブニングプリムローズと呼ばれています。
月見草は世界中に生息しており、日本では明治時代に確認されています。日本では別名メマツヨイグサと呼ばれています。夕方から花が咲き始め、朝になるとしぼむ夜に咲く花であることから、月見草と呼ばれています。
和名 | 月見草油 |
英名 | Evening Primrose Oil |
科名 | アカバナ科 |
原料部位 | 種子 |
保存法 | 冷暗所(開封後は冷蔵庫に入れ、速やかに使用する) |
調理方法 | 生食 |
月見草油にはリノール酸が豊富に含まれており、脂肪酸組成の70%を占めています。しかしながら、月見草の特徴はなんと言っても、他の油にはほとんど含まれていないγ−リノレン酸が多いのが特徴で、約10%含まれています。
γ−リノレン酸から体内で作られるプロスタグランジンの働きで、アトピー性皮膚炎を抑える働きがあると言われています。
アメリカンインディアンは月見草の種子を飲んだり、汁を皮膚につけたりして利用していました。あまりなじみのない油ですが、健康食品として市販されています。
月見草油には独特の強い香りがあります。また、非常に酸化しやすい特徴があるため、加熱調理に使うことはできません。そのため、生食用として食材にそのままかけたり、ドレッシングとしてサラダにかけたりするのに向いています。
酸化しやすいため、開封前は冷暗所に保存し、開封後は冷蔵庫に保管して、なるべく早く使い切るようにします。
月見草油の流通量が少ないために食用とすることはあまりなく、保湿効果を期待してマッサージ用のキャリアオイルとして利用されています。
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