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大豆油はどんな油?
知っておきたい特徴と使い方


 大豆油は大豆から採られた油であり、世界中で大量に生産、消費されている油です。日本では大豆油がサラダ油の原料として使われており、日本人にとっても大変身近な食用油となっています。大豆油がどのような油なのか、ぜひとも知っておきましょう。

<この記事の著者> かえる先生
 世の中にたくさんある食用油の種類や特徴、使い方、調理方法などをわかりやすく解説し、食用油のおいしさ、大切さを伝えていきます。

目次


大豆油はどんな油なの?


 大豆油はその名の通り、大豆が原料になります。日本人にとって大豆はなじみの深い食材で、納豆や豆腐、しょう油、味噌などの原料に使われていますが、油の原料としてはあまりピンとこない方も多いのではないでしょうか。

 大豆油は大豆に含まれる油分を抽出してつくった油であり、非常にポピュラーな油です。世界の生産量で見ると、大豆油はパーム油に次いで2位となっており、日本国内でも菜種油に次ぐ消費量となっています。

 大豆に含まれている油分は約20%程度であり、低温圧搾法では効率よく油がとれないことから、粉砕した大豆から効率よく油を取り出す溶媒抽出法がよく用いられています。

 大豆油は単体で使用する場合のほか、菜種油やコーン油などをブレンドすることでサラダ油として広く流通しています。

 また、大豆を搾った後の粕も脱脂大豆として様々な原料に有効活用されています。大豆はタンパク質を豊富に含むので、豆腐や味噌しょう油に用いられているほか、ハンバーグやかまぼこの原料にもなっています。

 日本で油の原料としている大豆の産地は主にアメリカで、一部南米からも輸入しています。

和名 大豆油
英名 Soybeen Oil
科名 マメ科
原料部位 種子
保存法 常温、暗所
調理方法 生食、加熱


大豆油の特徴

 大豆油にはリノール酸が約55%ほど含まれているのが特徴であり、そのほかオレイン酸が約24%、リノレン酸が約7%含まれています。

 大豆を原料としていることから、うまみやコクがあるとされていますが、風味にクセがなく、加熱にも強いため、揚げ物や炒め物など調理に幅広く使われているほか、マヨネーズやマーガリンなどの原料としても用いられています。

 原料が世界中でたくさん栽培されていることもあり、非常に安価であることも特徴です。上記のように使い勝手がよく、安価であることから、家庭や業務用含めて幅広く使われている油です。

 なお、大豆油は光が当たると風味が落ちてしまうので、暗いところで保存する必要があります。

大豆油の使い方

 大豆油の色は薄く、香りや味にクセがないため、料理に使っても素材を引き立てることができます。発煙温度が234℃と高く、加熱に強いことから、昔から天ぷら油に使われており、揚げ物や炒め物など調理に幅広く使うことができます。

 また、マヨネーズやマーガリン、ショートニングなどの原料としても用いられているほか、生食用としてドレッシングの原料にもなります。

 また、安価で使いやすいことから、食用以外にも石鹸や塗料、工業製品の原料としても活用されています。



食用油の種類一覧(あいうえお順)

アボカドオイル
亜麻仁油(フラックスシードオイル)
アーモンドオイル
アルガンオイル
ウォールナッツオイル
えごま油
オリーブオイル
かやの実油
からし油(マスタードシードオイル)
キャノーラ油
グレープシードオイル(ぶどう油)
健康オイル
ごま油
小麦胚芽油
米ぬか油
コーン油
サラダ油
しそ油
茶油
月見草油
なたね油
パーム油
パンプキンシードオイル
ピーナッツオイル(落花生油)
ヘーゼルナッツオイル
ベニバナ油(サフラワー油)
綿実油

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