コーン油はとうもろこしの胚芽部分から採った油であり、コーンの産地であるアメリカで多く生産・消費されています。コーン特有の香ばしい香りが特徴であり、調理に幅広く利用されています。コーン油がどのような油なのか、ぜひとも知っておきましょう。
コーン油はその名の通り、とうもろこしから作られます。大抵の油は種子を搾って作られますが、とうもろこしの粒には油分が少なく、油の原料にはなりません。
とうもろこしの粒にはデンプンが豊富に含まれているので、コンスターチの原料として使われますが、その時に油を多く含んでいる胚芽部分が副産物としてできるため、この胚芽をコーン油の原料にします。このような油は胚芽油と呼ばれ、コーンのほか米や小麦の胚芽からも作られます。
大豆油などに比べると、コーン油は重量当たりから得られる油の量が少ないのですが、とうもろこしは単位面積当たりの収穫量が多いため、油もそれだけ製造することができます。
和名 | とうもろこし油 |
英名 | Corn Oil |
科名 | イネ科 |
原料部位 | 胚芽 |
保存法 | 常温、暗所 |
調理方法 | 生食、加熱 |
コーン油に含まれる脂肪酸ではリノール酸を50%と一番多く、そのほかオレイン酸が27%、パルミチン酸が10%となっています。コーン油にはとうもろこし由来のほのかに香ばしい風味があるのが特徴です。
リノール酸はオメガ6脂肪酸として健康効果が期待されていますが、リノール酸の摂り過ぎは逆効果となるので、摂取量には注意が必要です。
また、ビタミンEが豊富に含まれていることから酸化に強く、熱にも比較的強い性質があります。ビタミンEの抗酸化作用によって体内の活性酸素を抑え、美容や老化防止に役立つと考えられています。
コーン油は日本において家庭用のサラダ油としても利用されている身近な油であり、お菓子やマーガリンなどの加工食品にも幅広く使われています。
料理で使用する場合は、コーン油のほのかに香ばしい風味を活かして生食用としてドレッシングに使うほか、フライなどの揚げ物、炒め物にも適しています。
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