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グレープシードオイル(ブドウ油)とはどんな油?
知っておきたい特徴と使い方


 グレープシードオイルはその名の通り、ブドウの種子から採られた油です。ワイン用ブドウの種子を使用するため、ワインの産地であるヨーロッパやチリで古くから生産されています。グレープシードオイルがどのような油なのか、ぜひとも知っておきましょう。。

<この記事の著者> かえる先生
 世の中にたくさんある食用油の種類や特徴、使い方、調理方法などをわかりやすく解説し、食用油のおいしさ、大切さを伝えていきます。

目次


グレープシードオイルはどんな油なの?


  グレープシードオイルとは、白ワインを作る際に副産物として得られるブドウの種子を乾燥し、圧搾して得られる油です。フランスやイタリア、スペイン、チリなど、ワインの製造がさかんな国で多く作られています。

 ブドウの種子には約13%しか油分が含まれていないため、種子を高温に加熱する高温圧搾法によって油が搾油されています。グレープシードオイルは健康効果の面から世界中で注目を集めるようになりました。

 香りがほとんどなく、サラっとしているため、料理に幅広く使われているほか、マッサージのキャリアオイルとしても重宝されています。

和名 ブドウ油
英名 Grapeseed Oil
科名 ブドウ科
原料部位 種子
保存法 常温、暗所
調理方法 生食、加熱


グレープシードオイルの特徴

 グレープシードオイルには、なんと言ってもオレイン酸が豊富に含まれています。オレイン酸は必須脂肪酸であるオメガ6系の脂肪酸であり、体内でつくることはできません。

 グレープシードオイルの脂肪酸組成では、約70%もオレイン酸が含まれており、効率的にオレイン酸を摂取することができます。

 ビタミンEも豊富に含まれており、オリーブ油の約2倍、ゴマ油の約3.5倍も存在しています。このビタミンEがグレープシードオイル自体の酸化を防いでいます。

 また、ブドウ由来ということもあってポリフェノールも豊富に含まれているほか、コレステロールは含まれていません。

グレープシードオイルの使い方

 グレープシードオイルはブドウの香りがすると思われがちですが、精製されているので香りなどはほとんどありません。熱にも強く、油自体がさらっとした性質であるために油切れがよく、天ぷらなどの揚げ物や炒め物にも使うことができます。

 また、無味無臭で料理の邪魔をしないため、ドレッシング、マヨネーズの原料や、クッキーやケーキなどの焼き菓子など、さまざまな料理に使用することができ、素材本来の味を引き立てることができます。

 油酔いや油疲れが起こりにくいのも特長のひとつです。肌触りが軽く、マッサージやバスオイルのベース(キャリアオイル)として使うこともできます。



食用油の種類一覧(あいうえお順)

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亜麻仁油(フラックスシードオイル)
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アルガンオイル
ウォールナッツオイル
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オリーブオイル
かやの実油
からし油(マスタードシードオイル)
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健康オイル
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小麦胚芽油
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なたね油
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パンプキンシードオイル
ピーナッツオイル(落花生油)
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ベニバナ油(サフラワー油)
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