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茶油はどんな油?
知っておきたい特徴と使い方


 茶油と聞くと茶葉からつくられたイメージがありますが、実際はツバキ科の植物の実からつくられた油です。オレイン酸を豊富に含んでいますが、生産量が少ないために高価な油となっています。茶油がどのような油なのか、ぜひとも知っておきましょう。

<この記事の著者> かえる先生
 世の中にたくさんある食用油の種類や特徴、使い方、調理方法などをわかりやすく解説し、食用油のおいしさ、大切さを伝えていきます。

目次


茶油はどんな油なの?


 茶油は「茶の実油」や「ティーオイル」とも呼ばれており、お茶の原料となる茶葉からできているイメージがありますが、そうではありません。茶油は山岳地帯に自生するツバキ科の山茶の木の実を絞ってつくった油であり、主に中国や台湾で採れた茶の実から生産されています。

 本場の中国では古くから不老長寿の油として重宝されており、皇帝や貴族への献上品として扱われていました。

 現在でも茶油の生産量は非常に少ないため、中国でも日本でも流通量も少なく、高級な食用油として取引されています。

和名 茶油
英名 Tea Seed Oil
科名 ツバキ科
原料部位
保存法 冷暗所
調理方法 生食、加熱


茶油の特徴

 茶油の特徴は、なんと言っても不飽和脂肪酸のオレイン酸を豊富に含んでいることです。健康によい油として知られているオリーブオイルにはオレイン酸が70%以上含まれていますが、茶油には80%以上も含まれています。

 また、お茶に含まれていることでも有名なカテキンや、ビタミンEも豊富に含まれています。ビタミンEは抗酸化作用が非常に強く、活性酸素の発生を抑えることで美容や老化防止の効果が期待されています。

 リノール酸やリノレン酸も含んできますが、こちらはオリーブオイルに比べて少し含有量が少なくなります。また、肥満の原因とされるパルミチン酸やステアリン酸が少ないのも特徴です。

茶油の使い方

 茶油は色や味、香りにクセがなく、油のわりにはサラサラとしているので、幅広い料理に使用できるほか、料理の味を引き立てることができます。

 加熱にも酸化にも強いため、炒め物や揚げ物など、加熱調理に幅広く使うことができます。また、生食用としてドレッシングの原料やカルパッチョなどに使うこともできます。

 ただし、茶油は流通量が少なく、高価であるため、揚げ物に使うのはあまり現実的ではありません。そのため、バターやマーガリンの代わりにトーストに塗って焼いたり、スープやデザートにスプーン1杯を回しかけて食べるのもおすすめです。

 そのままスプーンで飲むこともできますが、いくら健康によいと言っても、油の摂り過ぎはよくありません。そのまま飲む場合は一日あたりスプーン1杯くらいに留めるようにしましょう。



食用油の種類一覧(あいうえお順)

アボカドオイル
亜麻仁油(フラックスシードオイル)
アーモンドオイル
アルガンオイル
ウォールナッツオイル
えごま油
オリーブオイル
かやの実油
からし油(マスタードシードオイル)
キャノーラ油
グレープシードオイル(ぶどう油)
健康オイル
ごま油
小麦胚芽油
米ぬか油
コーン油
サラダ油
しそ油
大豆油
月見草油
なたね油
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パンプキンシードオイル
ピーナッツオイル(落花生油)
ヘーゼルナッツオイル
ベニバナ油(サフラワー油)
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