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小麦胚芽油はどんな油?
知っておきたい特徴と使い方


 小麦胚芽油は小麦の種子にある胚芽部分から採った油です。胚芽部分には栄養が多く、特にビタミンEが豊富です。ただし、胚芽部分の油含有量は決して多くないため、比較的高価な油となっています。小麦胚芽油がどのような油なのか、ぜひとも知っておきましょう。

<この記事の著者> かえる先生
 世の中にたくさんある食用油の種類や特徴、使い方、調理方法などをわかりやすく解説し、食用油のおいしさ、大切さを伝えていきます。

目次


小麦胚芽油はどんな油なの?


 小麦は言わずと知れた世界で最も生産されている穀物の1つです。小麦の実は硬い外皮で覆われており、その中に食用となる胚乳と胚芽が存在しています。

 一般的に小麦の実と言うと、胚乳を意味しており、割合としては胚乳が84%、外皮は13.5%、胚芽はたったの2.5%しかありません。この胚芽は基本的に取り除かれますが、この胚芽が混ざったものが全粒粉と呼ばれています。

 このわずかな胚芽部分には約13%程度の油分が含まれており、これを搾油したものが小麦胚芽油(ウィートジャムオイル)と呼ばれています。生産量が少ないため、あまり一般的な食用油とは言えず、健康オイルやマッサージオイルとして用いられています。

和名 小麦胚芽油
英名 Wheatgerm Oil
科名 イネ科
原料部位 胚芽
保存法 常温、暗所
調理方法 生食


小麦胚芽油の特徴

 小麦胚芽には非常に豊富な栄養が含まれており、ビタミン、ミネラル、食物繊維、脂質などが豊富に含まれており、なかでも強い抗酸化作用を持つビタミンEが豊富に含まれています。

 そのため、この小麦胚芽から搾油した小麦胚芽油にもビタミンEが豊富に含まれていることになり、その含有量は他の油に比べて10倍以上にもなります。

 このビタミンEは脂溶性ビタミンであるため、小麦胚芽油を摂ることで効率よくビタミンEを摂取することができます。特に小麦胚芽油にはビタミンEとしての活性が強いα型トコフェロールを50%以上含んでいるのが特徴です。

 このビタミンEの持つ強い抗酸化作用によって、体内の活性酸素の働きが抑えられ、美容や老化防止に効果があると考えられています。

小麦胚芽油の使い方

 小麦胚芽油は流通量が少なく、一般的な食用油に比べると非常に高価です。そのため、調理に使用するというよりも、栄養補給を目的として直接摂取するほうが一般的です。

 食用としての小麦胚芽油はほとんど流通しておらず、マッサージに用いるキャリアオイル用としてわずかに流通しています。小麦胚芽油にはビタミンEのほか、ビタミンB群も豊富に含まれているので、乾燥肌や肌荒れに最適です。



食用油の種類一覧(あいうえお順)

アボカドオイル
亜麻仁油(フラックスシードオイル)
アーモンドオイル
アルガンオイル
ウォールナッツオイル
えごま油
オリーブオイル
かやの実油
からし油(マスタードシードオイル)
キャノーラ油
グレープシードオイル(ぶどう油)
健康オイル
ごま油
米ぬか油
コーン油
サラダ油
しそ油
大豆油
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なたね油
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パンプキンシードオイル
ピーナッツオイル(落花生油)
ヘーゼルナッツオイル
ベニバナ油(サフラワー油)
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